
アルバイト教育のために、「目標設定をしよう」「面談を1ヶ月に1度実施しよう」と会社で決めたものの、実施率が悪く、なかなか思うように店長が動いてくれないな、と感じることはありませんか?
きっと店長は、「目標設定をしよう」「面談を1ヶ月に1度実施しよう」と指示されたときは、「やった方がいいな」と間違いなく思っているはずなのです。
それなのに、なかなか実行に移せない。
その理由は何かと言えば、実は、「どうやって目標設定すればいいか分からない」のであり、また面談も「何をどのように話して、面談を進めればいいか分からない」というのが、大半の店長が直面している実態なのです。
会社側が「何をやるか」「考える手順」を示すテンプレートを作り、店長の行動をサポートする

そこで、お薦めなのが、会社側が「テンプレート」を作り、それを使って「やるべきこと」や「考え方」を強制するようにすることです。
この「テンプレート」ですが、私はこれまでのご支援先のコンサルティングの中で、店長やスタッフに行動を促す際に、上手く活用するようにしています。
そもそも「テンプレート」とは何か?
改めて調べてみると、このような定義が書かれています。
・「型(かた)」や「ひな形」
書類やデザインなどの「枠組み」があらかじめ用意されているもののことです。一から作る必要がなく、必要な部分(文字や数字など)を埋めるだけで、誰でも簡単・きれいに成果物を作れる仕組みを指します。
・「料理のレシピ」や「お菓子の型」
「これに沿って作れば、誰が作っても同じクオリティのものが、時間をかけずに出来上がるもの」と例えると、イメージが伝わりやすくなります。
私は、「何をやるか」と「考える手順」を明示するものがテンプレートと考えています。別の言い方をすれば、「フレームワーク」ともいいます。
皆さんはどちらかと言えば、テンプレートというと、例えば評価表や教育制度として作られたもので、これをもとに自分たちの評価表や教育制度をつくるもの、つまり「参考になる資料とその型」と思っている人も多いかと思います。
もちろん、テンプレートにはこの側面もありますが、それよりも「何をやるか」「考える手順」を示し、店長やスタッフのやるべきこと、考えることを強力にサポートする役割があるのです。
【テンプレートの具体例】
1枚のシートで「目標設定」から「フィードバック」までの行動を促す

例えば、目標設定であれば、単純に、毎日「今日はこれをやろうね!」と言ってそれで終わりでは意味がないですよね?
目標設定の目的は、下記の2点。
1.なんとなく仕事させず、目的を持って仕事をさせるため
2.日々、達成したい目標を設け、それを達成させることで達成感を感じさせ、仕事への興味を増やしたり、仕事を楽しいと思わせるため
特に、2番目の「達成感を感じさせ、仕事を楽しいと思わせること」が目標設定の一番の目的であり、この目標を達成することを考えれば、ただ目標を立てるだけでは意味がありません。その目標に対して、どうだったのかの「フィードバック」を店側からしたり、あるいは本人の振り返りをさせることも必要でしょう。
本来であれば、この点を説明すれば、店長自らが行動に移してくれればいいのですが、それができればとっくに独立したり、もっと出世していると思ってください。
そこで、この「目標設定」に関する意図(何を行い、何を考えるべきか)を日々やってもらうために、「テンプレート」をつくるのです。
・左側に、その日に働くスタッフの名前とポジション。
・そのとなりに、各自の目標を記入する欄を設けます。
・さらにこの目標に対して、一日の営業後、行動がどうだったかを記入する「フィードバック」の欄を目標の隣に設けます。
つまり、このテンプレート1枚で、
1, 各自のポジションを決めさせる
2,各自の目標を考えさせる
3,各自に、目標に対してのフィードバックをさせる
という、3つのことをこの1枚のシートですべて行わせることができるのです。
テンプレートで行動とスキルを可視化し、店長自身を指導できる環境を作る
そして、このシートの内容を日々確認することで、店長自身の目標設定やフィードバックのどこに問題があるかも確認することができます。
ここまでの仕組みにすることで、始めて、アルバイト指導の一つである「目標設定」と「フィードバック」を確実に実行させることができます。そして、そのスキルも可視化することができるため、店長自身への指導も可能になるのです。
単に「やれ」と指示するのではなく、テンプレートなどを軸にした仕組みが店長を育てる!

私のコンサルティングや研修では、単に店長に「これをやりなさい」というだけではなく、確実に実行させ、そしてそのスキルを向上させる仕組みを作ることを重要視しています。
ただ「やれ」と言って実行できるのであれば、先述しましたが、とっくに独立しているでしょうし、また、ただ単に「やらせる」だけでも、スキルは向上しません。
ここまでやるからこそ、店長はようやく育っていくのです。また、こういった仕組みを構築することが、店長育成の属人化を解消できるのです。
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