飲食店では、スタッフ自身がSNSの投稿を考えたり、店内のPOPやおすすめメニューを作成したりするお店も多いと思います。

しかし、経営者や幹部の皆さんから見て、その内容に物足りなさを感じることはありませんか?例えば、SNSの投稿を見ていると、

・新商品の写真と商品名、価格を紹介するだけの投稿が多い
・「本日のおすすめ」「期間限定」「人気商品です」といった、似たような内容ばかりになっている
・投稿するネタがなくなると、値引きやイベントの案内に頼ってしまう
・料理の写真はきれいなのに、その商品の何が魅力なのかが伝わってこない
・最初は熱心に投稿していたのに、いつの間にか投稿回数が減り、経営者自身も自店のSNSを見なくなっている

こんな状態になっていないでしょうか?

また、これはSNSだけの問題ではありません。
店内のおすすめメニューやPOPを見ても、「当店人気No.1!」「ボリューム満点!」「新鮮な食材を使用!」といった、どこのお店でも使っているような言葉が並んでいることがあります。

あるいは、せっかく手間暇かけて作った料理なのに、メニューには商品名と価格しか書かれていなかったり、スタッフがお客様におすすめする際も、「これ、おいしいですよ!」「今、一番人気です!」という説明だけで終わっていたり……。

もちろん、商品の写真や価格、具材などを伝えることも必要です。しかし、それだけでは、他店の商品との違いや、その商品を食べることで得られる魅力までは、なかなか伝わりません。

では、なぜ、このような状態になってしまうのでしょうか?

 

 

自店や商品の「価値」を、本当に理解していますか?

飲食店のスタッフが、自店や商品の「価値」を本当に理解できているかを問いかける画像。中央には考え込む女性スタッフを配置し、「何がおいしさにつながっているのか?」「素材や製法にはどんな意味があるのか?」「他店ではなく自店を選んでいただく理由は何なのか?」という疑問を表現。右側には、写真と商品名だけのSNS投稿や、「本日のおすすめ」「人気商品」「ボリューム満点」といったありきたりなPOPの例を掲載。下部では、老舗の強みを活かせていない、素材や調理へのこだわりを伝えられない、料理の価値を高められない、スタッフが商品の魅力を理解していないという4つの課題を紹介。自店のコンセプトや商品の価値を深く理解し、言語化することの重要性を伝えている。

 
私は、その大きな理由が、自店の「価値」、そして商品の「価値」を明確に認識できていないことにあると考えています。

もちろん、スタッフも自店の料理がおいしいことや、素材にこだわっていること、接客を大切にしていることなどは理解しているでしょう。しかし、「何がおいしさにつながっているのか?」「その素材や製法にはどんな意味があるのか?」「他店ではなく、自店を選んでいただく理由は何なのか?」と聞かれると、意外に答えられない人が多いのです。

つまり、なんとなく自店や商品の良さを理解していても、その「価値」を深く掘り下げ、明確に言葉にできるところまでは理解できていないのです。

だからこそ、SNSでは料理の写真を載せて、商品名や具材を説明するだけになってしまいますし、POPやメニューでも、ありきたりな表現しかできなくなってしまうのです。

 

そして、この問題は販促だけにとどまりません。

例えば、

・長年、地域のお客様に愛されてきた老舗のお店なのに、その歴史や長年培ってきた強みを活かした商品づくりや販促を行わず、流行の商品を自店流にアレンジしたり、値引きによる集客に頼ったりしている。

・素材の選定や仕込み、調理方法に強いこだわりを持っているのに、そのこだわりを伝えず、品数やボリュームの多さを売りにしてしまっている。

・客単価の高いお店で、本来なら料理の背景や食材の特徴などを伝えることで食事の価値を高められるのに、何の説明もなく料理を提供してしまっている。

・他店にはない魅力的な商品があるのに、その魅力をスタッフが理解していないため、お客様に積極的におすすめできていない。

こうしたことが起きてしまうのも、自店が本来持っている「価値」、もっと言えば、店のコンセプトを十分に理解できていないことが大きな理由なのです。

本来、商品づくりも接客も販促も、自店のコンセプトをもとに考えるべきものです。ところが、そのコンセプトが曖昧なままだと、流行している商品を取り入れたり、他店の販促を真似したりと、その時々の思いつきで取り組みを進めてしまいがちです。

その結果、自店ならではの強みや魅力を十分に活かせなくなってしまうのです。

 

 

「価値」を理解すると、SNSだけでなく、店の仕事そのものが変わる!

「価値」を理解すると、SNSだけでなく店の仕事そのものが変わることを表現した画像。明るい飲食店を背景に、女性スタッフが料理のこだわりをお客様に説明する様子を中心に配置。SNSの発信では、素材や調理方法、商品が生まれた背景などを伝える投稿を紹介。メニュー・POPでは「人気商品」というありきたりな表現ではなく、お客様が食べたくなるような料理の魅力を具体的に伝えている。商品づくりでは、自店の価値やコンセプトに合った料理を考える様子、接客・サービスでは、スタッフが料理の魅力をお客様に伝える場面を掲載。自店や商品の価値を深く理解し、日々の仕事に活かすことで、お客様への提供価値を高められることを伝えている。


実は、私が行う勉強会では、自店や商品の「価値」を深く掘り下げるワークを実施することがあります。

あるツールを使いながら、自店の特徴や商品のこだわり、お客様に提供している価値などを一つひとつ掘り下げていくのですが、これを行うと、参加したスタッフから、それまで気づかなかった自店や商品の魅力が次々と出てくることがあります。

普段、当たり前だと思っていたことが、実は他店にはない強みだったり、いつも何気なく提供していた商品に、お客様にもっと伝えるべき魅力が隠れていたりするのです。

 

そして、こうして「価値」を明確にできると、スタッフの仕事の取り組み方も変わってきます。

例えば、SNSであれば、単に商品の写真を載せるだけでなく、素材へのこだわりや調理の工夫、商品が生まれた背景など、さまざまな角度から商品の魅力を発信できるようになります。また、おすすめメニューやPOPでも、単に「人気商品です!」と書くのではなく、お客様が「それなら食べてみたい!」と思えるような内容を考えられるようになります。

さらに、商品づくりにおいても、自店の価値やコンセプトに合った商品を考えるようになりますし、接客でも、料理の魅力をお客様に伝えることで、食事をより楽しんでいただくことにつながります。

実際に、こうしたワークで発見した価値をSNSやメニュー書きに活かしたり、商品づくりや接客に取り入れたりすることで、お店全体の質を高めた事例もあります。

つまり、自店や商品の「価値」を知ることは、単にSNSの投稿内容を充実させるためだけではありません。その価値をスタッフ全員が理解し、日々の仕事に活かすことによって、お客様に提供する価値そのものを高めることができるのです。

 

 

これからの飲食店は「わざわざお店に来ていただく価値」がますます重要になる!

これからの飲食店経営では「わざわざお店に来ていただく価値」がますます重要になることを伝える画像。左側にはテイクアウト、デリバリー、中食・自宅での食事を配置し、手軽に食事ができる選択肢を紹介。中央には、明るい飲食店で笑顔のスタッフがお客様に料理を提供し、楽しい食事の時間を演出する様子を掲載。下部には、家族でゆっくり食事を楽しむ店、大切な人と特別な時間を過ごす店、仕事帰りに気軽に立ち寄ってくつろげる店という3つの利用シーンを表現。「誰に、どんな場面で、どのような価値を提供するのか」を明確にし、自店ならではの体験価値を高めることが、選ばれる飲食店づくりにつながると訴えている。

 
さて、2027年に向けて飲食料品の消費税減税が議論されていますが、仮に減税が実施されれば、飲食店はこれまで以上に、テイクアウトや中食などとの違いを明確にしていく必要があるでしょう。

単に「お腹を満たす」「食事をする」というだけであれば、わざわざお店に足を運ばなくても、食事を楽しむ方法はいくらでもあります。だからこそ、これからの飲食店には、「そのお店に行くからこそ得られる価値」を、今まで以上に高めていくことが求められるのではないでしょうか。

そのために重要なのが、自店のコンセプトを改めて見つめ直し、商品や接客、店内で過ごす時間などを通じて、お客様にどんな価値を提供するのかを明確にすることです。

例えば、同じ料理を提供するお店であっても、家族でゆっくり食事を楽しむ店なのか、大切な人との特別な時間を過ごす店なのか、あるいは仕事帰りに気軽に立ち寄ってくつろげる店なのかによって、求められる商品や接客、サービスは違ってきます。

つまり、単に「おいしい料理を提供する」というだけではなく、「誰に、どんな場面で、どのような価値を提供するのか」を明確にし、それに合った商品や接客、サービスを提供することが重要なのです。

いくらSNSで集客しても、実際に来店したお客様が「また来たい!」と思える体験をできなければ、リピートにはつながりません。逆に、自店ならではの価値が明確になり、それを商品や接客、販促などに一貫して活かすことができれば、お客様にとって、そのお店を選ぶ理由もより明確になるはずです。

そのためにも、今こそ経営者や幹部だけでなく、現場のスタッフも一緒になって、自店の「価値」を再検証することが必要だと考えています。

 

 

消費税減税に備え、「飲食店としての価値」を高める出張勉強会をスタートします!

2027年の飲食料品の消費税減税を見据え、飲食店としての価値を高める出張勉強会を紹介する画像。左側にはテイクアウト、デリバリー、中食・自宅での食事を配置し、単に食事をするだけなら飲食店以外にも選択肢があることを表現。中央には、講師と飲食店スタッフが笑顔で意見を交わす勉強会の様子を掲載。右側のホワイトボードには、コンセプト、商品、お客様、接客、サービス、SNS・販促など、自店の価値を掘り下げるテーマを表示。コンセプトの本当の考え方を学び、スタッフ全員で自店の強みを発見し、講師のフィードバックを受けながら、商品づくりや接客、販促に活かすことで、わざわざ来店したくなる体験価値を高める勉強会であることを伝えている。

  
さて、2027年に飲食料品の消費税減税が実施されれば、これからの飲食店には、ますます「飲食店としての価値」を高めることが求められます。もしも、単なる「食べる場」としての飲食店になってしまえば、デリバリーやテイクアウトに、どんどんお客様を奪われることになるでしょう。

だからこそ、今から自店の「価値」をスタッフ全員で再検証し、その価値を商品づくりや接客、サービスなどに活かすことで、「わざわざお店に足を運びたくなる体験価値」を高める必要があるのではないでしょうか?

  

そこで今回、自店のコンセプトを改めて見直し、特に「体験価値」を高めるための出張勉強会をスタートすることにしました。この勉強会では、まずコンセプトの「本当の考え方」を学んでいただき、その上で、自店の商品や接客、販促などの「価値」を、具体的なワークを通じて掘り下げていただきます。

さらに、ワークで考えた内容に対して私自身がフィードバックを行い、自店の「価値」をさらに深めながら、自店ならではの「提供価値」を再定義していただきます。単に講義を聞くだけではなく、スタッフ自身が自店の価値を深く考え、発見し、それを商品づくりや接客、SNS、メニュー書きなどに活かせるようになることが、この勉強会の大きな特徴です。

これからの飲食店に求められるのは、単においしい料理を提供するだけでなく、「この店だから行きたい!」「また来たい!」と思っていただける価値を提供することです。

 

ぜひ、この機会にスタッフの皆さんと一緒に自店の価値を見つめ直し、飲食店としての「体験価値」をさらに高めてみませんか?

出張勉強会の詳しい内容はこちら↓からご覧ください!