会社を高校野球に例えると?

「みんなの会社は、高校野球で例えると、同好会のような感じで楽しくやれればいい感じ?
それとも、やるからには、甲子園出場をめざしていますか?
それとも、甲子園にでるだけでなく、甲子園で優勝をめざしていますか?」
 
 
私は普段、飲食店を“飲食企業”へと成長させるためのご支援(コンサルティング)をしていますが、その過程で社長さんや幹部の方と会社のあり方について話すとき、必ずこの質問を投げかけます。
 
なぜこんな質問をするのか?
それは、めざす先の違いによって、やるべきことがまったく変わってくるからです。

 
例えば、同好会レベルで「楽しく野球をやるだけ」であれば、ミスをしても「ドンマイ!」と皆で笑って励まし合うでしょうし、規律も緩く、練習もほどほど。ましてや個人練習など、きっと誰もやらないでしょう。
 
しかし、甲子園出場を本気でめざすチームであれば、同好会の延長では済みません。「勝つ」ことが前提になるので、ミスがあればお互いに厳しく指摘し合うし、野球そのものだけでなく、普段の服装や挨拶に至るまで厳しく律されます。練習も当然ハードになり、休みも減り、さらに自主的に個人練習に励む選手も多くなるはずです。
 
そして、甲子園に出るだけでなく優勝、つまり日本一をめざすチームは、そもそも練習のスタイルから違います。練習のための練習はせず、常に試合を想定し、勝つために必要な動きを繰り返す。個人練習は当たり前で、その量も質も桁違いです。チームの雰囲気は厳しく、一人ひとりがライバルであると同時に仲間であり、勝つために互いに指摘し合い、時には支え合い、切磋琢磨する。そうした空気が当たり前になっているのです。

 

 

 

強いチームと弱いチームの違い

代替えテキスト(SEO対策版)

強いチームと弱いチームの違いを高校野球に例えて解説した比較画像。左側には「強いチーム」として、目標が明確で規律を守り、ミスを指摘し合いながら切磋琢磨する野球部の様子を掲載。右側には「弱いチーム」として、目的や目標が曖昧で、ミスをしても原因を追究せず、その場の雰囲気で終わってしまうチームの特徴を紹介している。

中央では「野球から会社経営へ」というテーマのもと、「あなたの会社は、どこをめざす会社ですか?」という問いを提示。同好会レベルで楽しく活動する組織、甲子園出場を目指す組織、甲子園優勝を目指す組織の違いを示している。

下段では、勝てる会社に必要な要素として「規律を守る」「学びと練習を続ける」「厳しさを持った組織づくり」「スピードを意識して行動する」「期限を決めて結果にこだわる」ことを紹介。一方で、遅刻やルール違反を放置し、改善や振り返りを行わない会社には未来がないことを訴求している。

「めざす先を明確にし、旗を掲げることで、同じ志を持つ仲間が集まり、会社は強くなる」というメッセージを通じて、飲食店経営における組織づくり、人材育成、多店舗展開、理念浸透の重要性を伝える解説画像。

 
私自身、野球が大好きで、高校野球はもちろん、プロ野球もメジャーもよく観ます。プレーそのものを楽しむのと同じくらい、強いチームの組織づくりに関心があり、関連する番組や記事を見つければ必ず目を通してきました。

その中で感じるのは、最近の強豪チームは昔のように「厳しさ一辺倒」ではなく、比較的自由な雰囲気を持ちながらも、自由の中に確かな厳しさを備えているということです。逆に、自由ばかりが前面に出ているチームは、土壇場で必ず弱さが出てしまう。

一方で弱いチームほど「ドンマイ、ドンマイ!」と声を掛け合い、負けても「次がんばろう」とその場の雰囲気で終わってしまいます。悔しがることもなければ、なぜミスをしたのか、どうすれば次は勝てるのかを話し合う場すら持たない。トップも「仕方ない」で済ませてしまい、ミーティングで改善を図ることはほとんどありません。

 

野球から会社経営へ

さて、野球の話はここまでにして、あなたの会社は高校野球で例えると、どこをめざす会社、チームでしょうか
 
どこをめざすかは、もちろん個人や会社の自由です。
ただし、“めざす先”によって、今取り組んでいることを見直す必要があります。
 
私もよく話すのですが、楽しく仕事をすること自体は決して悪いことではありません。しかし、甲子園出場や甲子園優勝をめざすチーム、すなわち繁盛店や超繁盛店をつくり、そうした店を増やしていこうとする会社であれば、“ただ楽しいだけ”では到底たどり着けないのです。
 
ある程度の規律は不可欠ですし、個人としての練習(勉強)も欠かせません。さらに、組織の中には“厳しさ”が必要です。遅刻をしたり、決められたことを守らない人、緊張感を欠いた人は、チームから退部いただくこともやむを得ないでしょう。また、仕事に対してもスピードが求められます。期限も決めず、ただ何となく取り組んでいるだけでは、「勝てるチーム」にはなれないのです。

 

 

会社を強くしたい、前に進めたい、大きくしたいなら・・・・

飲食店経営における組織風土の違いを比較した解説画像。左側には「同好会レベルの会社」として、指示待ち・行動が遅い・ルールが曖昧・改善しない職場の様子を掲載。右側には「高い基準で動く会社」として、店長とスタッフが真剣にミーティングを行い、即実行・ルール順守・継続的改善・売上向上を目指す組織の姿を表現している。中央には「会社の未来は、社内の基準で決まる」というメッセージを配置し、飲食店の多店舗展開、人材育成、店長教育、組織づくりの重要性を訴求する内容となっている。

 
これまで多くの会社を支援してきて思うのですが・・・・・

 
私はこの仕事に本気で取り組んでいるからこそ、時には熱くなって厳しいことを言ったり、あえて面倒なことをお願いしたりすることがあります。
 
ところが、「そこまでやらなくても……」という思いを抱きながら取り組んでいる社長さんや社員さんが、意外と多いのです。
 
そして不思議なことに、「そこまでやらなくても……」と考える人が多い会社ほど、社内の空気はゆるく、売上も今ひとつ伸びない。
まさに高校野球でいえば「同好会」レベルの雰囲気です。
 
 
一方で、日本一を目指すレベルの雰囲気を持つ会社は違います。
 
社内にはいい意味での緊張感があり、規則やルールを守るのは当たり前。
指示されたことはすぐに実行し、行動も早い。
そうした風土がしっかり根づいているのです。
 
もちろん、どこを目指すかはそれぞれの会社の自由です。
 
しかし、今のような厳しい飲食業界を生き残っていくために、「同好会」レベルの風土で未来があるとは、どうしても思えません

「厳しくすると辞めてしまう……」という声を耳にすることも多いですが、それは“同好会レベルで仕事をする”意識の人が集まっているからこそ起こるだけ。志や目標が高い人にとっては、ある程度の厳しさはむしろ普通のことです。
 
だからこそ、会社が「どこをめざしているのか」を社内外に明確に表明することが重要であり、その旗を掲げることで同じ思いを持つ人を集めることにもつながります。
 
どうせやるなら、一度は高いところを目指してみませんか?
その旗印を掲げることで、今抱えている悩みや課題が、一気に解決に向かうかもしれません。

 

※戦略策定から現場の仕組み作り、評価制度構築までをワンストップで支援する飲食店コンサルティングの全メニューはこちら>>>>