
私のコンサルティングの特徴のひとつとして、スタッフへの教育(勉強会開催)を行いつつ、仕組みを整えたり、売上・利益改善を行ったりすることです。この勉強会というのを、ご支援先でずっと行っていますが、この5年ぐらいすごく感じることがあります。
それは、皆、すぐに「答えを求める」ということです。
私の勉強会は、講義が中心というより、学んでほしいことにつながるテーマでまずは自分たちで考える(グループワーク)を行い、そのあと、解説しながら、理論や方法を学んでいただくという手法をとっています。
例えば、「どんな目標を立てるとアルバイトのモチベーションがあがるか?」とか「仕事を楽しむには何が必要か?」といったテーマで考えてもらうことが多いのですが、ここには「答えがあるようでない」ということが特徴です。
そのため、ある意味自由に色々な意見がでていいと思うのですが、これがなかなか出ないのが最近の傾向です。また、グループでの議論も思ったほど深まらず、すぐに、先生(私)の答えを聞きたがる、ということが多いなと感じています。
反対に、答えのある問題。例えば、店の原価率の計算だったり、人件費率の計算だと、計算自体に苦しむ人もいますが、大枠でみると皆なんとか回答にたどり着こうと必死にやっている姿が印象的です。
なぜ、今の店長は「答え」をすぐに求めてしまうのか?
このように、「答えがあるようでない」問題に対して、自分たちで「考えながら」答えを作ることが苦手なのには、理由があると思っています。
それは、日常の困りごとや不明点を、今はすぐに「スマホ」で調べることが当たり前になったからです。自分で本を読んだり人に聞いたりしなくとも、常に手元にあるツールがすぐに「答え」を与えてくれるのです。このクセがあって、自分で考えたりせず、「答え」をすぐに求めるのです。
また、最近では、AIもどんどん発達してきて、ますます「考える」ことをしなくてもよい時代になってきています。この点だけが原因ではないと思うのですが、「自分で試行錯誤しながら何かに取り組む」ということが、とても苦手な人が多くなってきているのが現実なのです。
店長に「自ら考えて行動して欲しい」と願っても意味がない!
さて、今回なぜ、このような話から入ったかというと、どこの経営者さんや幹部さんも店長育成、教育に課題を抱え、「店長に自分で考えて動いてほしい」と願っている方が多いと思います。
ただ、実はこれが御社だけの問題ではないのです。
むしろ、どこの会社でも共通して起こっている「今の時代背景上、ある程度仕方のない課題」なのだという事実を知っていただきたいのです。
自社の店長に対して、
「店長の役割を果たしていない」
「店長の仕事を分かっていない」
「リーダーシップが足りない」
といった不満というか、課題があると感じている方が多いと思います。しかし、実はこれ、「自分たちで考えて行う」「自分で調べて取り組む」ことが上記のように今の店長さんたちはできない、または、苦手な人が多いため、本人たちに任せても絶対に解決しない問題なのです。
だからこそ、今の時代の店長育成、教育の解決策は、「こちら側(会社側)が、答えを与えてあげること」が最も効果的なのです。
「アルバイト教育はこれをやってね」「教育のために、面談はこのシートを使って」「アルバイト教育の一つとして、目標設定はこのシートをつかってやって」と、具体的な行動内容まで提示しないと、今の店長さんは行動できない人が多いのです。
経営者さん、幹部の皆さんからすると、「こんなこと、自分で考えてやってよ」「自分で調べたり、勉強して主体的に取り組んでよ」と、店長が自ら役割を考えて行動してほしいと願うのが本音でしょう。
ですが、それを本人任せにしていると、いつまで経っても店長の成長を期待することは非常に難しいと考えていただいた方がいいと思います。
また、週休2日制や時短労働が進む今、店長自身が試行錯誤する時間もなかなかとれないことも、行動力のなさにつながっていると思います。
店長業務を「言語化」し、仕組みで成長を加速させる
そして、この店長の役割や仕事を具体化したものがあれば、店長自身が試行錯誤することなく、やることが明確になっているため、店長の行動力も高まりますし、また、店長の育成や教育もスムーズに進めることができるでしょう。
そして、店長の役割や仕事を具体化するためには、店長業務を「言語化する」ことが必要です。ただ、店長業務を具体的に「言語化する」ことは、とても骨の折れる作業なのです。
例えば、営業中に店長としてとても重要な仕事である「指示だし」。これも具体化してあげないと、いつまで経っても営業中、リーダシップを発揮するのは難しいでしょう。
そこで、この「指示だし」をうまく行動につなげるためにも、「指示だし」のコツ、ポイントを言語化する必要があります。
「指示だし」をする際のコツ、ポイントは、
・相手の名前を呼んでから話す
・相手の状態(何をしようとしているか)を確認する
・相手のスキルレベルを考慮する
・全体に届く、通る声を出す
・優先順位を考える
・3つ先の指示を出す
といった感じになるでしょう。このような形で、店長の仕事を「言語化する」というのは、恐らく皆さんには非常に難しい作業だと思います。
なぜなら、普段から「無意識」で行っていることが仕事が多いからです。仕事ができていないのではなく、できているのですが、それを「無意識にできてしまっている」ため、言葉にすることがとても難しい作業なのです。
つまり、「言語化」されたものがないからこそ、店長業務が人任せになっていたり、人によってスキルの差がでてしまうのです。
このように「言語化する」ことが、店長業務を仕組み化すること、また、店長の成長を本人任せにしないことにつながります。
ただ、これはとても骨が折れる作業ですし、何が正解かも分からないかもしれません。ですが、先日もご紹介した「店長業務プログラム構築支援コンサルティング」をご活用いただければ、御社のプログラムつくりをスムーズに進めることが可能だと思います。
店長育成、教育に課題を抱えられている方は、ぜひ一度、下記画像をクリックしてみてください!

※戦略策定から現場の仕組み作り、評価制度構築までをワンストップで支援する飲食店コンサルティングの全メニューはこちら>>>>

