「創業の頃は、目の前のこと、お客様に喜んでいただくことだけを考えて行動してきた。とにかく、前に進みたいという気持ちで仕事をしてきた。スタッフに対しても、夢を語り、自分たちの会社はこうしたい、ああしたいなどなど、朝まで語り合うことも少なくなかった。
そして、気が付けば、店も増えてきて、スタッフも増えてきた。
少しずつ、現場に入ることもなくなってきて、色々な勉強をする機会も増えてきた。
そしたら、急に不安になってきた。
今までついてきてくれているスタッフの「未来」のことだ。
僕自身のことを信じて、自分についてきてくれた。
だからこそ、会社を前に進めたいし、絶対に成長させたい!
でも、この先、会社をどう成長させていけばいいのだろう?
彼らをどう成長させればいいのだろう?
どんな教育をしていけばいいのだろう?
もっと分かりやすく言えば、
どうやって、組織化していいのか?
どうやって、会議ってやればいいのか?
どうやって、売上管理をすればいいのか?
どうやって、アルバイトの教育をすればいいのか?
評価は大切だって、この前学んだけど、
どうやって、評価すればいいのか?
具体的に何を評価すればいいのか?
評価表をどうやって作ればいいのか?
などなど、分からない事だらけだ。
とにかく、今まで黙ってついてきてくれているスタッフを幸せにしたい。
また、彼らがこの会社を周りに対して誇れるような会社にしたい。
でも、何から手をつけていけばいいのか・・・・」
もしかして、あなたも同じようにお考えではありませんか?
飲食店の多店舗化の方法は様々ですが、当社は「人を活かす」ことを一番のテーマとした多店舗化に取り組んでいます。
なので、一般的に「標準化・単純化・効率化」をはかるために、マニュアル化、システム化を進めるのではなく、どちらかと言えば、時代とは逆行していますが、アナログ的に「人」を活かすための仕組みつくり、環境整備を行い、同時にスタッフの教育を進めながら行う、多店舗化の支援をさせていただいております。
大手チェーン店のような”マニュアル”中心なのは嫌だ!
100店舗、200店舗を目指すのではなく、地域に愛される会社にしたい!
人が集まってくる(働きたいと思ってもらえる)会社にしたい!
こういう思いをいただいている経営者さんのご支援を当社では行わせていただいております。
ただし、「人を活かした多店舗化」というのは、きっと時間がかかる手法となるでしょう。また、想像されているよりも手間がかかることが多く、途中で投げ出したくなることもあるでしょう。
しかし、皆さんが経営者として飲食という仕事をベースに企業化を進めるのであれば、働くスタッフにも喜ばれ、そして、地域や自分の会社に携わる多くの人に喜ばれるような会社作りを行ってみてはどうでしょうか?
ここ数年はコンサルティングを継続させていただく中で感じていることは、「人を活かす経営」に取り組まれている会社は、「社員が高いやる気を持って仕事をし、社内の雰囲気がとてもいい」ということです。そのため、お店に来店されるお客様にもその雰囲気が伝わり、いつもお店にはお客様であふれています。本当に僕のご支援先は、地域では「繁盛店」と言われているお店が多いのです。
ただし、この取組みをされている会社では、一朝一夕でこのような状態を作れたわけではなく、粘り強く継続していたことが今の状態を作れたひとつの要因だといえるでしょう。ですから、皆さんも、手間はかかるけれど、この手引書に書かれていることを粘り強く行っていけば、きっと、地域から必要とされる、愛される店・会社、尚且つ「繁盛店」を作り上げることができるでしょう。