
「一体、あの3日間は何だったんだ……」
今から30年前。コンサルを始めたばかりの私は、ある店先で呆然と立ち尽くしていました。開店前の研修をビシバシやった店に、1ヶ月後、様子を見に行った時のことです。そこで目にした光景に、私は強い衝撃を受けました。
「あれほど厳しく指導したことが、現場では全くできていない。それどころか、教えたことの半分以上も、やり方が変わってしまっている……」
本当に愕然としました。
しかし、この経験が私の研修や指導のやり方を見直す、大きなきっかけとなったのです。
一方的な「押し付け」が招いた苦い失敗
コンサルになりたての頃の私は、”失敗”ばかりでした。
開店時のアルバイト研修をやってもテキストを読み上げるだけ。
スタッフが退屈しているのが明らかなのに、どう楽しませればいいか分からない。私自身、研修を担当することが苦痛で仕方ありませんでした。
当時、開店前研修は、「3日間で営業ができる状態」にすることが私へのミッションでした。 だからというわけではありませんが、相手の気持ちなど構わず一方的に押し付けてやらせるしかなかったのです。
経験が足りないこともあって、このやり方に疑問を感じることもなく、ただ必死に厳しくやらせるしかありませんでしたそして、3日後には「営業できる状態」にして、自信を持って送り出したつもりだったのです。
でも、現実は違ったのです!
「与える」から「引き出す」へ。相手の反応が真逆になる!
この衝撃から、色々なことを試して研修のやり方を変えました。
「参加者が楽しめて、スキルも身につく。そんな研修はできないか?」
と、本当に泥臭く試行錯誤を繰り返しました。
そして、この結論にようやくたどり着いたのです。
「こちら側が一方的に押し付けて、相手がきちんと理解しているかを考えず、一方的に『教えて』しまうからこそ、『教えたこと』を忘れてしまうのだろう」
この結論にたどり着き、そんな時に出会ったのが「コーチング」です。
これで私のスタイルは180度変わりました。
情報を与えるのではなく、「相手にいかに成果をださせるか」に目的を置く。「与える」よりも「引き出す」。
これを意識することで、相手の反応が大きく変わりました!
それが「教えない研修」の始まりです。
「教えない」とは語弊がありますが、知識を押し付けるだけでは絶対に身に付きません。まずは「やらせてみる」「考えさせる」ことで、一旦は自分の中で試行錯誤させる。
その上で、「こういうやり方があるよ」「これはこんな目的でやるんだよ」と解説する方が、相手は受け入れやすいのです。これに気づいてからは、一方的な講義中心をやめ、まずは「試行錯誤」を先にやり、その後にアドバイスをする。こう変えたことで、参加者の反応が「嫌々」から「楽しそう」に大きく変わったのです。
おかげで私も研修が「苦手」から「得意」に変わり、今では多くの人が、楽しく受講いただけるようになりました。
本人が「自ら考え行動する」ための「きっかけ」を届ける
講師の話だけで受講者の行動を変えるなんてムリなんです。
「どう考えるべきか」を学び、自ら試行錯誤するからこそ、人は成長し、仕事も楽しくなる。私はそう考えています。
あの衝撃から30年。
現場での指導を通じ、多くの「引き出し」を持つことができました。おかげさまで、私の研修は満足度が98%と非常に高く、楽しみながら学べることが大きな特徴です。その理由は、受講者に「自ら動くきっかけ」を届けているからです。
もっとたくさんの店長さん、社員さんに、変わる「きっかけ」を与えたい!
それが、私が現場で研修や勉強会を開催し続ける理由です。
当社の研修・勉強会で、貴社の店長さん、スタッフさんに、行動を変える「きっかけ」を与えませんか?



