(2)習慣化・継続することが得意だからこそ質が高まり成長する!

私にコンサルティングをご依頼をされる方は、会社の経営上に何らかの悩みや課題を抱え、会社がイマイチ成長できない経営者さんがほとんどです。
私が支援することで、伸びる会社(社長)もいれば、色々と手を尽くしてはみるが、伸びない会社(社長)もあります。特に、色々と手を尽くしても成長しない会社には、一つの大きな共通点があります。
 
 
それは、「習慣化できない、継続できない」ということです。
 
 
何かしら、「これをやろう」と決めても、2か月、3か月で辞めてしまうのです。下手をすると、1回やっただけで辞めてしまうというのもあります。
決めたときは、皆、モチベーションが高くて、「よし!明日からやるぞ!」となるのですが、いざ始めてみると、色々問題が起こったり、様々な障害があり、そこですぐに諦めてしまうのです。
 

その原因は、実は、経営者自身が「習慣化・継続できない」のです。
習慣化したり、継続することがとても苦手なのです。
 
自分ができないから、社員には、強く言えず、また、決めたことをすぐに変えてしまう習性もあるため、どうしてもひとつのことを習慣化・継続できないのです。
 
もちろん、やって意味のないことは辞めるべきですが、「継続することで意味をなす(成果がでる)」ものもたくさんあります。例えば、
 
・毎朝の朝礼の実施
・理念の浸透(唱和など)
・店の改善活動
・接客レベルアップのためのロールプレイング
・アルバイト指導(毎日の目標設定など)
・クレンリネスの徹底
・毎月の商品開発コンテスト
・接客コンテスト
 
などなどが上げられます。
 
これらはすぐに「成果」として現れることは稀です。
むしろ、すぐには成果(結果)としてはでないでしょう。
 
だからこそ、会社として習慣化し、継続することが大切なのですが、”経営者自身が習慣化、継続することに重きを置いていない”ので、どうしても社員任せになってしまうのです。また、社長のチェックも甘いため、社員は上記のことをすぐに辞めてしまい、その結果、何も継続的に実施できないのです。
 
そのため、社内に色々なノウハウが積み上がっていかず、常に、目先のことだけに一生懸命で、結果、いつも「ただ、忙しいだけ」という状態になってしまうのです。
 
 
これは、経営者自身が、「目先の売上」にしか目がいかないことが大きな原因で、”何か継続してやることで成果をだす”、という考え方が弱いためです。
 
 
「結果がでないのであれば、やっても意味がない。それよりも、すぐに売上に直結するものに取り組んで欲しい・・・」
 
 
 
こういう考え方が根本的に経営者さんにはあるため、頭のどこかで、上記のようなことを継続的にやることは大切だということは多少は思っているのでしょうが、結果的には、「目先の売上、結果」を重視してしまうため、上記のような取り組みに対してやや否定的(?)な方が多いように感じます。
 
 
「経営上、資金的に目先の売上が必要なんだよ!」
 
という声が聞こえてきそうですが、こういう方は、中長期的に物事を捉えず、目先にばかりこだわるばかり、かえって、常に、資金的に苦労されているように私は感じます。
 
 
やはり、伸びる、成長する会社というのは、一つのことをずっと(いい意味で)継続している傾向が強いです。徹底して取り組むからこそ、内容も濃くなり、店の質やスタッフの質もどんどん高まっていくのでしょう!その結果、会社・店を成長させていくのです。
 
 
「販促なんてしなくても売上は上がります。毎月、お客様の不満を徹底して改善するという、この行動だけで普通に売上が上がりました!」
 
と強く熱弁される社長さんが以前いらっしゃいました。
この方は、ご自分でも「習慣化すること、継続できることが一番の自分の長所だ」ともおっしゃっていました。
 
こんな社長さんだからこそ、スタッフも文句をいうスキがないため、自然と皆、習慣化、継続できるようになり、店の質もスタッフの質も高まり、その結果、会社・店を自然と成長させることができるのでしょう。
 
 
 
会社を成長させるためには、当たり前ですが、「永く経営できること、永くお客様に愛されること」が必要になります。
 
そのためにも、様々なことを習慣化したり、継続していくことは欠かせないことであり、継続するからこそ会社や店の力になることがたくさんあるのです。
ある意味、習慣化、継続することが得意な会社だけが、中長期的に成長し、存続できるのかもしれません!