「伴走型支援」って具体的に何するの?

弊社の支援(コンサルティング)は「伴走型」をひとつの特徴としていますが、「具体的にどんなことをしてくれるのか見えづらい」というお声をいただくことがあります。
 
コンサルタントが単にツールを渡したり、抽象的な戦略を語るだけでは、現場は動きません。私たちがご支援する10店舗未満の飲食店経営者様が抱える、日々の「売上」「原価」「人の課題」などに対し、どのように関わり、共に解決しているのか。その実態を、3つの事例を交えてご紹介します。

 

 

私たちの支援の土台:毎日の数字を、共に追いかける

私がご支援している会社では、基本的に私が作成した売上管理表(Excel版)(売上、利益を向上させる売上管理システム)を使って、日々の売上を管理してもらっています。

世の中にはもっと便利なアプリや高機能なシステムもあります。
しかし私は、あえて手入力を推奨しています。
それは「自ら数字を打ち込むことで、店の動きを“自分ごと”として掴む」ことを目的としているからです。
 
毎朝、約30店舗分の売上管理表をチェックし、各店の動向を把握することから私の一日が始まります。そして毎月月初には、前月の売上分析を行いながら、店の問題点を出したり、今後の方向性を検討したりする計数分析会議に時間を割いています
 
この会議で見えてきた、具体的な成果と課題発見の事例をご覧ください。

 

事例1:特別なことをしたわけではない。「基本業務の徹底」で売上を大幅アップさせた新任店長の事例

ある会社のA店は、数か月前から店長が変わり、ここ数カ月で基本業務の見直しと徹底を行いました。その結果、先月は今年一番の売上となったともに、前年比も大幅にクリアするという素晴らしい成果を生みました。

この結果を踏まえ、何が功を奏したのか、会社の幹部さんと打ち合わせを行ったのですが、答えはシンプルでした。特別な販促やイベントを行ったわけではなく、ただ、真面目に”基本業務を徹底したことだ”と結論付けました。

私たちは「基本業務を徹底する」という意識を、日々の管理表チェックと月次の会議を通じて後押しし、それが結果に結びつくプロセスを共に確認します。

 

事例2:『準備』の徹底がもたらす変化。開店後5年以上経過した店舗で売上を前年より100万円アップさせた店長の事例

B社のY店長も数か月前に店長になったばかりでしたが、先月は、昨年の同月よりも売上が100万円もアップするという成果をもたらしました。
 
何を行ったのか、計数分析会議で報告してもらったところ、前任の店長たちは、週末の忙しい日に、営業開始と同時にお客様が来店するにも関わらず、開店準備が間に合わず、仕込みも疎かな日が多かったようです。
 
しかし、現Y店長は、開店の時間もしっかり守り、仕込みも規定数を守ること、そして、店長自身がホールで必死にお客様対応を行うことで、その店の過去最高売上を先月記録することができました。
 
この店長も、特別な「秘策」を行ったわけではなく、極々当たり前のことを必死に毎日取り組んだことが成果につながったのです。地道な努力を「数字」という共通言語で評価し、次の行動に繋げるのが私たちの役割です。

 

事例3:誰も気づかなかった高原価率の原因。「デタラメ発注」を発見できた瞬間

C社のある店舗は、ここ半年ぐらいフード原価率が高く、毎月何が原因なのか話し合っていましたが、解決策を導き出せずにいました。
 
この会社では、原価率も毎日管理し、適正在庫表も作成しています。ところが、今回のミーティングにおいて、マネージャーが店舗に入った時に見た“妙な光景”が問題の糸口となりました。
 
それは、発注の際、通常は冷蔵庫・冷凍庫の在庫量を確認し、適正在庫と照らし合わせるべきところを、あるスタッフがカウンターの椅子に座り、スマホだけで発注をしていたという事実です。在庫量も適正在庫も把握しないままの発注が毎日のように行われていたのです。
 
社長や幹部は「適正在庫も決めているのになぜ?」と悩んでいましたが、適正在庫を守らない発注を行えば原価率が高くなるのは当然です。即刻、日々の発注のやり方を再徹底させるように決定しました。

  

 

課題の「指摘」から「仕組み作り」へ

このように、毎月、各ご支援先で前月売上の振り返りをしながら、課題や今後の行動を、私もミーティングに参加して決定しています。

会社の歴が浅いところでは、そもそもこういった「会議」の型がないため、最初の頃は私が司会しながら、徐々に、自分たちでもできるようにミーティングの型を作っていきます。
 
そして、当社の支援は、課題の「指摘」で終わりません
 
例えばC社の例では、デタラメ発注が起こらないよう、発注ミスの起きにくいチェックリストの導入や、適正在庫を維持するための新しい『仕組み作り』までを共に行います

この「仕組み作り」こそが、会社の成長に併せて私の支援のあり方を変える、「伴走型」の支援の実像です。

 

 

「伴走型支援」の実像とは

私が考える“伴走型”とは、単に「相談を受ける」ことでも、「指示を出す」ことでもありません。
 
経営者・幹部・現場が一体となって、課題を見つけ、仕組みを整え、実践して成果につなげる。そのプロセスを共に歩むことだと思っています。
 
毎月のミーティングで課題を明確にし、その解決に向けた仕組み化・教育・数値改善を同時に支援する。そして、その全ての根底にあるのが「人を活かす経営」「理念を現場で動かす仕組み」です。
 
※私の支援のあり方は、「飲食店経営で人を活かす多店舗化・多店舗展開を成功させる12メソッド」としてまとめています。
ぜひこちらも合わせてご覧ください>>>

 

 

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