毎日「理念唱和」している会社ほど業績が良い!

私のご支援先では、毎日朝礼や会議の冒頭で「理念唱和」をしてもらっています。実は、これが確実に実行できる会社と実行できない会社があり、正直、「実行できる会社」ほど、業績がいいのです。

朝礼で唱和することを、「軍隊のようで嫌だ!」という社長さん、スタッフがいるのですが、”嫌がっている、嫌っている、面倒がっている会社”ほど、”本当に”業績が悪いです。

僕は、「理念唱和」ぐらいできない会社、店が、色々な対策を行っても結果なんかでるわけがないと考えています。ただ、覚えて毎日言えばいいだけだからです。

 

毎日暗唱している会社のスタッフは、最初から意味が分かって暗唱しているわけではなく、毎日暗唱することで、自然とその意味や意義を理解するようになり、そして、自然と理念・クレドに書かれた行動をとるようになるのでしょう。それが結局、「理念が浸透した状態」となり、「理念に基づいた行動」をとる事に繋がるのでしょう。

なので、まずは、スタッフ全員に暗記させること、暗唱させることから理念浸透はスタートします。

 

また、できれば社長さん、幹部さんが、理念をもとにした話を”事あるごとに”話すこともお勧めします。

昔、私が務めていた会社で、転職したての私に対して、アルバイトから「その行動は理念から外れていると思うので気を付けてください」と19,20のアルバイトの子が30歳の僕に指摘してきたのです。

私は、こんな若い子がなんで「理念」という言葉を使うんだ、とすごい衝撃を受けました。そして、働いているうちに分かったことは、事あるごとに、社長さん幹部の方が理念に照らし合わせた話、会話が多いということです。

すると、それを聞いている店長が同じようにアルバイトにも話すようになり、そして、アルバイトたちも入りたての私たちや新人アルバイトにも「理念」の話を普通にするようになるようです。

だからこそ、理念の大切さ、クレドに照らし合わせてあの行動は良かった、ダメだったという話を日頃から、社長さん、幹部さんがすることをおすすめいたします。

 

理念を全社員スタッフがアルバイトに説明できるようにする!

何度も言いますが、僕は、理念・クレドは「使ってはじめて価値があるもの」だと考えています。だから、きれいな方針書に理念をまとめたり、きれいなクレドカードを作るよりも、極端に言えば、A4、1枚の紙にまとめただけでもいいと思っています。

それよりも、「理念を使えるようにする」ことが大切で、その一つとして、ご支援先の勉強会でやっているのは、社員スタッフ全員が「アルバイトにも分かるように説明できる状態にする」ようにしています。

アルバイトが聞いても分かる状態にするためには、言葉の一言一句の意味を理解し、難しい言葉で説明するのではなく、より分かりやすい言葉で説明できるようなること重要になってきます。

 

グループミーティングを行うことで、理念・クレドの文章、ことばを掘り下げてもらい、各自で理念・クレドの掘り下げを行ってもらいます。その上で、社長さんから、何度も何度も理念・クレドの内容の深いところ、なぜ、そういう表現にしたのかなどを語ってもらい、理解を深めてもらいます。

その上で、全員が「アルバイトに説明できる」ように、個別でテストしたり、全員の前で発表してもらったりしています。

人に説明できる状態になると、それだけ理解が進みますし、また、アルバイトにも理念をもとに行動してもらう必要があり、全社員が「説明できる」状態になると、アルバイトへの理念浸透も進むわけです。

   

理念に基づいた行動の事例集をつくる!

「理念に基づいた行動」と言っても、理念をただ暗記して理解している状態だけでも、それは難しいようです。なぜなら、日々の行動で”具体的に何をしていいか”分からないからです。

 

そこで、ご支援先で行っているのは、「自社らしい行動」をまとめた事例集を作ってもらっています。

 

「こんなときどうすることが、うちっぽい?」みたいな事例集で、満席時のお客様の来店時の対応、お客様からタバコがあるかどうか尋ねられた時の対応、ラストオーダー時の対応、雨の日の対応、などなど、様々なシーンの「うちらしい」対応を事例集としてまとめます。

 

ただ、「どう対応したらいいのか」の答えは書かないように指導しています。なぜなら、その対応だけを覚えてしまうと、その対応を作業的にこなすスタッフがでてくるからです。

 

ですから、事例集は、ミーティング時に活用し、「こんなとき、どう対応したらいいだろう?」というように、皆で話し合う事こそが大切だと皆さんに伝えています。

理念浸透は一朝一夕でできるものではありません。

毎日暗唱したり、定期的に勉強会で共有したりすることが大切であり、理念に沿った行動ができるような仕組みつくり(事例集の作成、評価表、アワードなどなど)も欠かせません。

ただ、理念が浸透すれば、本当に皆が同じ価値観で働けるようになり、そうすると、きっといつの間にか、以前と比べて「お客様満足度」が向上し、その結果売上が上がるという結果につながりやすくなります。

 

飲食店で年商10億、多店舗化を成功させる“12のメソッド”

1,会社の軸を明確にする

2,理念、ミッション、クレドをアルバイトにまで浸透させる

3,規律、決めごと、ルール、時間など、社会人として守るべきルールを組織内で徹底する

4,店長、副店長など、各役職の責任と役割を明確にする(評価基準を明確にする)

5,成功パターンを確立する

6,仕事のすすめ方を属人的にせず仕組み化する

7,社員エンゲージメント高める

8,社内のコミュニケーションを活発化させる仕組みを作る

9,学ぶ風土を社内に構築する

10,守破離の原則で人財育成を行う

11,接客は個性を引き出すマニュアル(サービスストーリー)を作る

12,教育カリキュラムを充実させる

終わりに

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