

ある日、ランチへ行った時の話
先日、あるお店にランチに行った時の話。
その店は、都内では結構、有名なチェーン店。僕も10年ぐらい前は度々利用していたのですが、最近、利用しておらず、久々に、ランチでその店を利用しました。
店のブランドイメージも高いその店。
しかし、店に入ると、ちょっとがっかりな接客に遭遇してしまいました。とにかく、スタッフに元気がない!声も小さいし、表情も無表情。笑顔もなし。ことばも、マニュアル調で、すべてが作業的。
メニューを見ると、昔と比べてすごく豊富になっていました。それに、提供時間もすごく早い!
でも、そそくさと食事を済ませ店をでました。
飲食店は「食を楽しむ場」!
理由は、「週末のランチでビールでも飲みながら食事を楽しみたい」って思って店に入ったのに、スタッフの元気のなさから、食事を楽しめそうになかったし、実際、楽しくなかったからです。
味は、特に、悪くありません!でも、美味しく感じないのです!
そして、何より、店にいて“楽しく”ないのです!!
私は、接客で売上が上がることはないと考えています。
ただ、接客が良ければ、付加価値で、さらに売上は向上するとは考えています。
しかし、この店の場合、接客で店の価値を落としているな、と感じてしまいましたし、実際、元気のなさ、作業的なところが、自分たちの「楽しみたい」という気持ちを阻害されることになってしましました…。
ランチの帰り道、スタッフに「言葉遣い」や「ルール」を伝えることも大切だけど、それよりも、「飲食店がどんな場所」を説明し、なにより、そっちを優先することが重要なんだ、ということを伝えていくことがすごく大切だということを改めて強く思ったのです。
もし、この店でも、
「うちの店は、飲食を楽しむ場所をお客様に提供しているんだよね。
だから、うちらスタッフがお客様に“楽しい”って感じてもらえることが一番大切で、だからこそ、大きな声で挨拶したり、笑顔で対応することがすごく大事で、これを一番に考えて仕事をして欲しい!」
って話をもっとしていれば、こんな風にはならないのかもしれません。
飲食店のスタッフの役割は、「お客様を楽しませる」こと!
今は、多種多様な飲食店があります。
そのため、「単に食べる場所」を提供しているのであれば、接客に気を配る必要性はありません。できるだけ、安く、早く、商品を提供する事“だけ”を、考えればいいでしょう。でも、もし、「お客様に楽しんでもらえる場所」を提供しているなら、スタッフの元気よさ、店の活気は必要不可欠でしょう!
だからかこそ、あなたの店が、お客様にとって「どんな場所」を提供しているのか、「どんな体験ができる空間」を提供しているのか?これを明確にし、そして、アルバイト・パートさんたちに、こう伝えるべきでしょう!
「私たちの仕事は、単に料理をもっていったり、注文をとったりすることだけではありません!私たちは、お客様を楽しませること、これが一番の役割であり、仕事です。
だからこそ、楽しい空気感をお店につくりだしましょう!
そのためにも、店に活気をだすために、出来る範囲で声をだしましょう。
明るい声でスタッフ同士が声を掛け合うことで、お店に楽しい空気感を作り出しましょう。
また、店の雰囲気を良くする、お客様が楽しくなるように、「笑顔」で接するようにしましょう。笑顔で接すれば、きっとお客様も楽しく食事ができます。
そして、そのためにも、いい意味で仕事を楽しみましょう!
私たちが楽しくなかったら、お客様は楽しくありません!
一つ一つの仕事、忙しい時は大変かもしれませんが、この仕事をしっかりやればお客様が喜んでくれる、楽しんでもらえる。そう思って仕事をすれば、自然とお客様も飲食を楽しんでいただけ、それが私たちの喜びや楽しさにつながるはずです。
さあ、今日も、自分たち自身が仕事を楽しみ、お客様を楽しませましょう!」