(2)現場スタッフのことは、信頼しても信用するな!
ご支援先のコンサルティングで、マネージャーさんがいた場合、最初に徹底してもらう考え方は、
「信頼しても、信用するな!」
というもの。現場スタッフのことを信頼をしてもいいけれど、現場が”やっている”ことを「信用するな」ということ。
例えば、マネージャーが現場に指示を出したときに、「現場が指示通りやっていると思い込まず、必ず、『確認作業をしなさい』」ということです。
これは社長さんにも度々言うことなのですが、「指示したことが指示通り、現場で実現てきていると思わないで欲しい」のです。
「指示された内容を正しく理解して行動できている」現場スタッフは、私の中では50%を切っていると思っています。
なので、皆さんも経験したことがあると思いますが、
「なんでこんなやり方になっているの?」
「こんなこと言っていないのになあ・・」
と感じることが多々あるはずなのです。この原因は、この70日チャレンジの6日目の「現場スタッフの『聞いているフリ』に騙されない!」でもお伝えしているのですが、「指示内容を聞いていない」「指示内容を正しく理解していない」ためです。
だからこそ、マネージャーは、指示内容が現場で正しく反映しているのかを確認することが非常に重要な仕事になるのです。
また、これもよくあると思うのですが、現場に「これしっかりやっている?」と電話やLine等で確認すると、これも高い確率で、
「完璧です!しっかりできています」
という返答にも関わらず、実際の現場に行ってみると、そのレベルが非常に低いレベルでしかできていない、という経験をしたことはありませんか?
たくさんの現場を見てきましたが、これも「あるある」で、なぜ、こうなるかと言えば、こちらの「あるべき姿」と現場の「あるべき姿」が異なっているからです。
こちら側とすれば、「ここまでやるだろう」と思っていても、現場の知識や経験値の差、そして相手の性格等で、こちらの求めることの50%もできていないということが起こるのです。
こういったことが起こらないようにするために、指示を出す際に、「目的」とその仕事の「あるべき姿」をしっかりと伝えることが重要となるのですが、それでも信用してはいけないのです。
だからこそ、最低、週に1回はお店に臨店し、伝えたこと、指示したことなどが、しっかり現場で反映できているか、を「自分の目」で確認することが本当に重要なのです。
指示したことが確実に実行されれば、店のレベルは向上し、顧客満足も上がり、売上も上がります。つまり、「自分の目」での確認で、確実に行動させることが、結果、売上に繋がるのです。
「信頼しても、信用するな」
マネージャーの役職を担っているときは、この言葉をしっかりと胸にしまっておきましょう!