

「入店後3か月以内に辞めてしまう新人アルバイト」が、過去1年間で辞めた人の”7割を占める”
人材不足の今、できるだけ採用人数を増やしたいものではありますが、仮に採用しても離職する人が多ければ、どれだけ採用できても意味がありません。
だからこそ、いかに、「辞めないようにする」取り組み、特に「教育」も含めた取り組みが重要になっています。
ところで、アルバイト、パートさんの離職ですが、皆さんのお店ではいつ辞めてしまうことが多いですか?
学生さんであれば、卒業と同時に辞めたり、主婦の方であれば、旦那さんの転勤等で辞めざるを得ない場合を除いてになりますが・・・・。
ある会社で1年間のアルバイト、パートさんの採用人数、そして、離職数、離職時期を調べたことがありました。すると、「入店後3か月以内に辞めてしまう新人アルバイト」が、過去1年間で辞めた人の”7割を占める”ことがわかりました。
一般的に、アルバイト、パートが仕事を辞める理由としては、「人間関係」が1番多いそうですが、意外に多いのが、「きちんと教えてくれない(教育してくれない)」ということも多いそうです。
つまり、新しくアルバイトを始めたはいいけれど、きちんとした支援(教育)を得られないということで辞めてしまうことが多いそうです。
新人のアルバイト・パートの受け入れに、最大の注意を払うべき!
もちろん、採用したアルバイト・パートがこちらの思った人ではなかった(ルールや規則を守らない、自分の主張ばかりする、など)場合は、すぐに辞めていただいた方がいいのですが、それ以外はできるだけ、最初はいい意味で”手厚く”サポートしてあげるべきだと思います。
例えば、
ご支援先の人を見ていると、下記のようなことがいつも気になっています。
(もちろん、指導し改善してもらっていますが・・・)
・最初の入店日が週末
・最初に教える人が、パートさん!
・新人さんがいるのに、新人アルバイトさんを含めて適正人数しかシフトに入っていない
・いきなり仕事をさせる
・忙しいと、アルバイト、パートさんを洗い場等で働かせ、放置したまま!
・ずっと、洗い場の仕事ばかりさせている
さて、皆さんのお店では、上記のことをアルバイトさんに行っていませんか?
上記の例でいえば、よくあるのが、1番目の「最初の入店日が週末」。
特に、店が忙しいところほど、これは辞めた方がいいでしょう。
なぜかと言えば、忙しい日に新人アルバイトさんが入っても、できる仕事はほぼありません!また、店がバタバタしているので、働いているスタッフも余裕がなく、仮に新人アルバイトさんがスタッフに何か聞きたいことがあっても、皆が余裕なく仕事をしているので、何も聞けず、結局そのために、逆に「指摘をうける」なんてことがあると、次の日から仕事に行くのが嫌になりますよね?
また、最初に教える人も大切で、「教える」ことを何を教わっていないパートさんが仕事を教えると、ただただ作業を教えるだけになり、仕事を上手く効率的にやる方法まで教えてもらえません!
そのため、例えば、お客様への接客にしても、かえってお客様をイラつかせることにつながり、お客様に怒られるみたいなことがあると、きっと飲食業自体の仕事がを嫌いになってしまいますよね?
さらに、何も仕事ができないからと、楽しくない仕事(洗い場)ばかりさせられたり、また、ずっと一人で仕事をさせられ、誰にも構ってもらえないと孤独で、何か仲間外れ的な感じになり、これも辞める要因になってしまいますね。
このように、いつも同じところで働き、長く仕事をしていると、何も感じないけれど、”初めて”の新人アルバイトにとっては、とてもハードルが高かったり、うまくなじめなかったりすると、「この店でバイトを続けるのは難しい・・・」と感じて、辞めてしまうのはこうやって文字にしたりすると理解できるのではないかと思います。
最初に「誰が教える」かも要検討すべき!
だからと言って、新人アルバイトさんを「甘やかす」わけではありません!
仕事は仕事として取り組ませて欲しいのですが、「気を配ってあげる」ことが重要だと思います。
また、「最初に何をどう教えたか?」でその後、アルバイト・パートさんが戦力化できるかどうかも変わってきます。だからこそ、先述したとおり、「教える」ことを教わっていない、素人のアルバイト・パートさんが、新人さんを教えるなんて、私はもってのほかだと思っています。
もし、皆さんのお店で新人アルバイト・パートが上手く定着していないなと感じるようでしたら、新人アルバイトさんの受け入れた体制や入店後の育成プログラム内容、普段の教育方法、店舗風土などを、本気で見直すべきではないでしょうか?
でないと、いつまで経っても、離職率は下がらないと思います!